Zono/Zono 2で右クリックやダブルクリックをする方法を紹介します。
Zono/Zono 2には一定時間ポインターを静止させると左クリックしてくれる機能がありますが、それ以外のクリック操作は単体ではできません。しかし、①スイッチをつなげる、②OSの補助機能を使う、③ソフトウェアを使う、という2つの方法で可能になります。
①外部スイッチを使う
Zono/Zono 2にはプッシュスイッチや呼気スイッチといった外部スイッチを接続できます。しかも送信機と受信機にそれぞれ接続できます。
送信機につける
Zonoの送信機にはスイッチを1つ、Zono 2の送信機には2つ外部スイッチを接続できます。おしりについているUSBコネクタは充電だけでなく、実はスイッチ入力も受け付けてくれるのです。
このような変換ケーブルが同梱されているので、3.5mmジャックに接続できるスイッチを繋げてください。
Quha社からはZonoと相性の良い呼気スイッチSentoも提供されています。
※注意
Zonoの送信機に繋げられるスイッチは1つだけで、できるのは左クリックのみです(連続入力すればダブルクリックできます)。右クリックもしたい場合は受信機にスイッチをつないでください。
Zono 2の送信機には2つまでスイッチを接続できます。2つ接続する場合は同梱のアダプターをお使いください。2つめのスイッチに割り当てる機能は専用アプリ"Quha Zono 2 Settings"で設定できます。
受信機につける
受信機の3.5mmジャックにもスイッチを接続できます。さらに2股のアダプタが同梱されており、スイッチを2つ繋ぐことができるのです。
銀色に繋いだスイッチが左クリック、金色に繋いだスイッチが右クリックになります。
アダプタを使わずにスイッチを1つ繋げると、左クリックになります。
組み合わせもできる
たとえば「送信機に呼気スイッチをつけて左クリック、受信機にアダプタ+プッシュスイッチを金色の方へつけて右クリック」こともできます。様々なニーズに応えられるようにつくられています。
「ダブルクリックアシスト」機能を使おう!
外部スイッチでのダブルクリックがうまくいかない場合は「ダブルクリックアシスト」をオンにしてみてください。どんなものかというと、FAQから説明を抜粋します。
“外部スイッチを使ったダブルクリックを補助する機能です。ダブルクリックをする時にポインターが動いてしまうと、コンピュータが認識してくれません。それを避けるために、この機能をオンにすると最初のクリックでポインターが静止します。静止したらダブルクリックをしてください。 静止時間は調整ツールで設定できます(0.1秒~2.0秒の間)。”
つまり全部で3回クリックすることになるわけですが、最大2秒までポインターが止まってくれるので、スイッチ入力の際にZonoの装着場所(頭や手足など)が動いてしまっても大丈夫!
「ダブルクリックアシスト」をオンにするには、Zonoの「調整ツール」の「マウス」タブにあるラジオボタンにチェックしてください。
Zono 2の場合は"Quha Zono 2 Settings"の"Mouse buttons"タブに同じラジオボタンがあります。
ポインターが止まる時間は0.1~2.0秒の間で、0.1秒刻みで設定できます。
②OSの補助機能を使う
一部のOSには、一定時間ポインタを止めると自動的にクリックしてくれる機能があります。
iPhone、iPad、iPod touch の AssistiveTouch でポインティングデバイスを使う方法
③クリックアシストを使う
クリックアシストを使うと、ポインターさえ動かせれば、マウスのあらゆる機能が使え、オンスクリーンキーボードを使った文字入力も可能になります。
このソフトを使えば、Zonoでマウスポインターを動かすだけで右クリックやダブルクリック、さらには文字入力(Windows標準のオンスクリーンキーボードを使用)ができるようになります。
※クリックアシストを使うときは、Zonoのオートクリック機能をオフにしてください
クリックアシストは何らかの方法でポインターは動かせるけど、クリック動作をすることが難しい/大変な場合に有効なソフトです。Zonoに限らず、様々なポインティングデバイス、もちろん一般的なマウスやトラックパッドとも組み合わせて使えます。
FAQもご覧ください
Zonoにはいろいろな設定項目があり、スイッチやソフトウェアとの連携もできるなど奥が深いデバイスです。動きが小さい、震えがある、といった様々な症状の方も使えるように作られています。
わからないこと、知りたいことがありましたら、まずはFAQをご覧ください。