らくらくマウスⅢボタン型を利用されている中村さんからお話をうかがいました。
タブレットを買ったのはつぶやくため
中村さんがAndroidタブレットを使う目的は、Twitterでした。「日常でふと思ったことを発信してみたい」とタブレットを購入。緊張や不随意運動によりタッチパネルの操作が苦手なので、らくらくマウスⅢボタン型を使い始めました。
導入の際は作業療法士さんが適合を行い、らくらくマウスをそのまま置くのではなく、斜めにすると操作しやすいことがわかりました。地域の工房にオーダーメイドで固定台をつくってもらい、快適に使っています。
自分がやりたいことをする
タブレットはTwitter専用ではありません。通所施設のメンバーが大部屋でテレビを見たりする自由時間、中村さんはYouTubeで大好きなスキー競技の動画を見ます。欲しいものはアマゾンで買います。Kindleで東野圭吾の小説を読みます。自分がやりたいことをするための道具として、タブレットとらくらくマウスを活用しています。
重要な役割を担う
自分のことだけではありません。らくらくマウスで施設のPCを使って、みんなが作った商品の在庫管理をしたり、広報誌の作成も担当しています。どちらもIT機器を使える中村さんだからこそ担える重要な役割です。
「やりたい」を応援するテクノロジーとチームワーク
IT機器を使ってやりたいことを実現していく中村さんの姿は、まさに私たちがアシスティブテクノロジーを提供する理由を示してくれています。
また、中村さんが快適にらくらくマウスを使えているのは、ご本人の意向にを叶えるべく行動してくださった支援員や作業療法士の方々、固定台を製作してくれた工房さん等によるチームワークの賜物です。このようにご活用いただけることは、メーカー冥利につきる大変ありがたい事例ですし、何よりご本人の満足度が高いように感じました。
これからも「やりたい」という意欲や好奇心を応援する手段として、さまざまな機器をお届けしていきます。
取材にご協力いただいた中村さん、支援員さん、どうもありがとうございました!
らくらくマウスとは
25年以上の歴史をもつ代替マウス。製造元のNPO法人こことステップから2019年にテクノツールが継承。クラウドファンディングで多くのご支援をいただき、「らくらくマウスⅢ」としてリニューアルしました。
Ⅲの改良ポイント
各ボタンの機能やマウスポインタの移動速度設定(5段階)といった基本機能は継承し、いくつか改良も加えることで、より多様なニーズにお応えできるようになりました。
- 3.5mmジャックに接続した外部スイッチでも左右クリック、左右ドラッグ、ダブルクリックができる
- 両端USBケーブルでの接続により、断線時の修理が不要
- 付け外し可能なキーガード
- カメラネジでアーム等に固定可能
選べる2タイプ
中村さんが使っているらくらくマウスⅢボタン型は、八方向のボタンでマウスポインタを動かします。ポインタ操作をジョイスティックで行う、らくらくマウスⅢジョイスティック型もあります。また、そのままでは使いづらい場合にはカスタマイズも承っています(別途費用がかかります)。
ボタン型、ジョイスティック型はどちらもデモ機のお貸出しをしています。ご希望の場合はこちらからお申込みください。