Windows のオンスクリーンキーボード
この記事は2016年1月26日に旧ブログに公開したエントリの再掲です(一部編集しています)。

「アクセシビリティ機能のキホン」シリーズ第2回です。

今回はまず、

スイッチ操作の仕組み

を理解しましょう。

OS標準のアクセシビリティに含まれる、スイッチによる操作機能は、たいてい何かしらのキーコードの入力があるとスキャン動作を始めるようにできています。

例えば、下の写真のようにWindows のスクリーンキーボードは、「キーをスキャンする」というオプションを有効にすると、キーボードのスペースキーを押すだけでスキャンが始まります。

 

sc_anim

 

スイッチで操作する機能の名称はOSによって異なりますが、各OSともに、どのキーコードの入力を以ってスキャン開始とするかを任意に設定することができます。

下の写真は、Windows とMac の設定画面です。

sc_win_mac

OSによる名称の違い

  • Windows:スクリーンキーボード
  • Mac:スイッチコントロール
  • Android:スイッチアクセス
  • iOS/iPadOS:スイッチコントロール

各OSのスイッチ操作機能は、別の回で詳しく解説します。ここでは、「キーコードで動く」ということを理解してくださいね~。

そこで、なんでもワイヤレスの登場。

なんでもワイヤレスは、パソコンやタブレットやスマホのBluetoothのキーボードデバイスとして認識されます(HIDモードの場合)。つまりペアリングが完了すると、なんでもワイヤレスからはキーコードを送出することができます。

そうなんです!

なんでもワイヤレスにあなたがお持ちのスイッチを接続してスイッチを押すと、キーコードが出るのです。で、スキャンが始まるのです~。(やっとたどり着いたぁ)

 1つのスイッチでオートスキャン、2つのスイッチでステップスキャン、5つのスイッチでダイレクトスキャン(左/右/上/下/決定)など、アプリ側の多彩なスキャン方法に対応します。

ちょっと高いなぁ…

という声をいただきますが、それなりの理由があるので、ちょっと聞いていただけるとウレシイです。なんでもワイヤレスは

  • Bluetooth接続の安定性
  • スイッチを5つまで接続できること
  • 5つそれぞれの役割を変更できる拡張性
  • バッテリーの持ちや安全性
  • OSが「なんでも」使えること
  • 特殊な通信形態のアプリに対応できること(オペナビ、伝の心)

に、こだわって開発しました。

特に商品名になっているOSが「なんでも」使えるという点は、国内はもとより海外の同様の商品と比べても多才であることは間違いないと思います。

なんでもワイヤレスの詳細はこちらでご覧ください。

USB Switchもいいですよ

なんでもワイヤレスよりもシンプルな選択肢として、USB Switchがあります。

BluetoothではなくUSBでパソコンやタブレットやスマホと接続し、一体型プッシュスイッチ(紫の部分)または3.5mmジャックにつないだスイッチからの入力を、キーコードにして送ってくれます。で、なんでもワイヤレスのときと同じようにスキャンが始まります。

内臓ボタンをポチポチ押すことで、どんなキーコードを送るのかを設定します(キーコード以外も送れます)。

詳しくはUSBスイッチのページをご覧ください。

 

ということで、今回はこのへんで。

次回以降は、各OSごとのスイッチによる操作機能について解説していく予定です。乞うご期待!!

【アクセシビリティ機能のキホン 他の記事】

なんでもワイヤレスアクセスビリティスイッチ